はじめに:その日は突然やってくる
「うちは任意買収が基本だから、土地収用なんて関係ないですよ」
そう思っていませんか?
確かに、土地収用(強制的な取得手続き)に至るケースは稀です。多くの担当者は、一度も経験せずに異動していくかもしれません。
しかし、「稀である」ことと「準備しなくていい」ことはイコールではありません。
交渉がどうしてもまとまらず、事業認定申請や裁決申請へ舵を切る瞬間は、ある日突然訪れます。その時、あなたの手元に「武器(解説書)」はありますか?
結論:迷わず購入申請を出してください
今回、実務家のバイブルとも言える一冊が改訂・発売されました。
『土地収用法の解説と運用Q&A 第二次改訂版』
(大成出版社)
もし、あなたの課の書棚にこの本がない、あるいは旧版しかないなら、すぐに上司に相談して購入してください。
解説:なぜ「今」買わないといけないのか?
「必要になったらAmazonでポチればいいや」
この考えは、用地実務の専門書においては命取りです。理由は2つあります。
1. 専門書は「すぐ売り切れる&再版されない」
小説やビジネス書と違い、この手のニッチな実務書は発行部数が極端に少ないです。
発売直後に全国の自治体やコンサルが一斉に購入すると、すぐに「在庫切れ」になります。そして、重版(増刷)される保証はどこにもありません。
数年後、いざ収用手続きが必要になった時にネットで探しても、どこにも売っておらず、中古市場で定価の数倍のプレミア価格がついている……というのはよくある話です。
2. ミスが許されない手続きの「道しるべ」
土地収用は、国民の財産権を強制的に剥奪する手続きですから、些細な書類の不備も許されません。
誰も経験者がいない中で手続きを進める際、頼りになるのは「過去の事例」と「正確な解説書」だけです。
この本があるだけで、精神的な安定感が全く違います。
まとめ:未来の自分(と後任者)への投資
- 土地収用はめったにないが、起きた時の負担は計り知れない。
- 実務書は「必要な時」には絶版になっていることが多い。
- 「備え」として、在庫があるうちに確保しておくのがプロの仕事。
この本は、あなたが使わなくても、数年後にこの席に座る後輩を救うことになるかもしれません。
課の予算執行ができるうちに、ぜひ「ポチって」おきましょう。これは用地課としての危機管理の一つですよ。
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