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【法学入門】「実体法」と「手続法」は何が違う? 初心者でも5分でわかる基礎知識

法律の勉強を始めると、最初にぶつかる壁の一つが「実体法(じったいほう)」と「手続法(てつづきほう)」という言葉です。

漢字を見るとなんとなく意味はわかりますが、「具体的にどう違うの?」と聞かれると説明に困りますよね。

今回は、この2つの違いを、難しい法律用語をなるべく使わずに、料理やスポーツに例えて解説します。

目次

はじめに:法律は「中身」と「手段」でできている

法律には無数の種類がありますが、役割ごとに大きく2つのグループに分けることができます。それが「実体法」と「手続法」です。

一言で言うと、こうなります。

  • 実体法「中身」(権利や義務、ルールの正体)
  • 手続法「手段」(その中身を実現するための手順)

これだけではピンとこないと思いますので、詳しく見ていきましょう。

1. 実体法(じったいほう)とは?

「あなたには、どんな権利があるか?」を決める法律

実体法は、権利や義務の発生、変更、消滅の条件を定めたものです。

「何をしたら犯罪になるのか?」「借金はどういう契約で成立するのか?」といった、法律関係の「中身」そのものを定めています。

  • 代表的な法律: 民法、刑法、商法
  • イメージ: スポーツの「ルールブック」(ホームランとは何か、ファウルとは何か)

例(民法):

「AさんがBさんにお金を貸したら、AさんはBさんに『返せ』と言う権利(債権)を持つ」

→ これが実体法です。

2. 手続法(てつづきほう)とは?

「その権利を、どうやって実現するか?」を決める法律

実体法で決まった権利も、相手が守ってくれなければ絵に描いた餅です。

手続法は、その権利を実現したり、守らせたりするための「手順」や「方法」を定めています。

  • 代表的な法律: 民事訴訟法、刑事訴訟法、不動産登記法
  • イメージ: スポーツの「試合進行マニュアル」(審判への抗議の仕方、大会の運営方法)

例(民事訴訟法):

「Bさんがお金を返さない時、Aさんはどのような書類を裁判所に出し、どのような手順で裁判を行い、どうやってBさんの財産を差し押さえるか」

→ これが手続法です。

3. 分かりやすい例え話

もっとイメージしやすくするために、「料理」と「不動産」で例えてみましょう。

例え①:料理コンテスト

  • 実体法「レシピ」
    • 「砂糖を入れると甘くなる」「小麦粉を焼くとパンになる」という、素材の化学変化やルールそのもの。
  • 手続法「調理器具と手順」
    • 「ボウルで混ぜる」「オーブンを180度に予熱する」という、レシピ(中身)を現実の料理(結果)にするためのプロセス。

例え②:不動産を買ったとき

これまで勉強してきた「登記」の話に当てはめると、一番スッキリします。

ステップ状況担当する法律分類
1AさんがBさんから土地を買った。
Aさんに「所有権」が移転した。
民法実体法
2Aさんが自分の土地だと証明したい。
法務局に「申請書」を出す。
不動産登記法手続法
  • 民法(実体法): 「売買契約によって、所有権がAさんに移転する」と定めている。
  • 不動産登記法(手続法): 「その所有権を登記簿に載せるには、こういう様式の申請書を出してください」と定めている。

4. 両者の関係性:「車の両輪」

この2つは、どちらか片方だけでは機能しません。

  • 実体法だけあっても…「お金を返してもらう権利がある!」と言えても、相手が無視したら回収する手段(裁判や差押えの手順)がわかりません。
  • 手続法だけあっても…裁判のやり方はわかっても、そもそも「何を根拠に訴えるのか(権利の中身)」がなければ裁判になりません。

法学者の間では、よく「実体法は手続法の母」「手続法は実体法の侍女(召使い)」などと言われますが、現代では「車の両輪」と考えるのが一番です。

まとめ

実体法手続法
役割「中身」を決める「手段」を決める
問いWhat(何が権利か?)How(どうやって実現するか?)
代表例民法、刑法不動産登記法、民事訴訟法
一言でルールブックマニュアル

法律の勉強をしていて、「これってどっちの話だろう?」と迷ったら、

「権利があるかどうかの話なら実体法」

「申請書の書き方や裁判の進め方の話なら手続法」

と考えてみてください。これだけで、法律の理解度がグッと深まりますよ!

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